〝仕事〟とは??
このあいだの仕事中に、とある管楽器奏者と休憩中に話していた時の話題。
管楽器奏者の子
「中学校の吹奏楽部の指導に行くことがあるんですけど、やる気のない部員に対して注意したいけど怒れないんですよね…」
あるあるですよね(苦笑)
私も昔は自分のピアノレッスンで生徒を教えているときに同じような状況ありましたもん。
以下管楽器奏者の子↓↓
「やっぱり部活指導ってパートごとに見ることが多いんですけど、明らかにやる気のない子がいるんですよね」
「せっかく他の子は一生懸命やって上手になってきているのに、やる気のない子のせいでパートとしてどうしても上手くならなくて」
「でもそこで注意すると雰囲気も悪くなるだろうし、そもそも部活に対しての熱意って人それぞれで、コンクールで結果を出したいっていう子もいれば、ただみんなと楽しく一緒にできたらいいなっていう子もいるわけで、私は部活の顧問じゃないし、そこまで口出せないんです…」
「でもやっぱり指導してたらイライラしちゃうんです〜!!!笑」
そうだよね、いらいらしちゃう気持ちもよく分かります。
そして口を出せないのもなんとなくわかります。
きっと彼女が言っていた理由以外にも、もし余計なことをしてもう呼んでもらえなくなったら仕事が減ってしまう…
という心配もあるのでしょう。
だけど、きっと今の状況はすごく中途半端だ…
だから1つだけアドバイスをさせてもらいました。
《仕事》って
求められていることに対して結果を出すこと
だと思うんだよね。
彼女がその部活に呼ばれたのは
顧問の先生がコンクールでの結果を求めて、より部活の力を高めたいから。
ということは部活が目指すものは、やっぱりより質の高い音楽。
やる気のない子が部活の一員である以上、その子のモチベーションに関わらずに部員としてやるべきことは、その部活の目標に向かって努力すること。
だと思うのですよ。
ただ遊びで楽しくやりたいなら、コンクールを目指していない団体で気楽に遊んだら良いのです。
でも団体に所属するって、1番尊重するべきは個人のわがままではないですよね。
これは大人の社会でも全く同じだと思います。
会社に雇ってもらっているのに、
あれが面倒だとか、あの人は使えないとか、待遇が良くないとか…
思うところもあるかもしれないけれども、
自分が自分が会社の方針とか目標、利益のためにどれだけ働いているかを一度考えてみてほしい。
本当に会社のために貢献していたら、その要望は声を上げて訴えていいと思うし、それ相応の待遇を与えてもらうべきだと思います。
なんて
正論かざしているだけかもしれないけど。笑
でもそうすると働くとか、仕事するってことの意識が
変わってくると思うのです。
私はこの考え方に出会って180度見方が変わった分、
お世話になっている楽器店でのお仕事も
もっと会社が求めている以上の仕事をしてみよう、
不満はあるけど、言えるほどの仕事がまだ出来てないなっていうモチベーションに切り替わったので
あんまりいらいらしなくなりました。
話を戻して、
管楽器奏者の子に
「あなたは顧問の先生に依頼を受けて、音楽の質を高めるためにハイヤーされたのだから、その仕事を全うするためにやる気のない子の指導はむしろ部活のためにするべきじゃない??」
「もちろん指導をしたあと(もし心配なら指導する前に)すぐに顧問の先生に報告をして、部活のためにこのように厳しいことを言いました。としっかり連携をとったら、顧問の先生も絶対に咎めないと思う」
「多分そうやってはっきり注意したり、部活のためにそこまで踏み込める人はなかなかいないから、もしあなた(管楽器奏者の子)がそこまで指導してくれたら逆に先生からの信頼も厚くなって、むしろこれからは他の人なんて考える余地なくあなたに指導をお願いしたいって言ってもらえると思うけど。」
というお話をしました。
その子は
なるほど、部活のためにって思ったら
今まで遠慮してた気持ちがどっかに行ったみたいになって、なんだかその生徒にちゃんと話せそうな気がします!
と言ってくれました^_^
もちろん言い方にも気をつけなくてはいけないし、
タイミングや先生との信頼関係もあると思う
もしかしたら失敗するかもしれない。
でも絶対この失敗は成功の矢印のなかの一部だから
たくさん経験を積んで次のステップに進んでもらえたらいいなあと思います。
私もピアノレッスンで同じような壁にぶち当たり、
意を決してそれまでの生徒との穏やかな関係を破って
たまには生徒をきつく叱り、親御さんに連絡をいれて、そのあと生徒が伸びたところはたくさん褒めて…
そうやって関係を少しずつ厚くできたから。
ほんとに一歩進んで二歩下がる状態ばかりだけれども。笑
でも自分のいらいら解消のためではなく
生徒のため、親御さんのため(お客さん)にすることだから
必ず結果はいい方向になるものです。
彼女がこれから更に素晴らしい指導者になって
吹奏楽界の質を高めてくれたらうれしいです^_^
そんな《仕事》についてのお話でした。