共演者とお客様
今日は学生さんの声楽レッスンの伴奏に行ってきました。
大学生の後期試験の伴奏をお願いしたいと、
声楽の先生からお声掛けを頂きました。
今日が学生さんとの初顔合わせであり、そのままレッスンでした。
最初に一通り曲を通した後、
学生さんが一言
「先生………すっごく楽しいんですけど!!!!」
先生
「そうでしょ?〇〇ちゃん、歌ってるときから楽しくて仕方ないって顔してたわよ。だから伴奏者は大事なのよ!!」
大変に有り難いお言葉です。照
どうやら今まで一緒に練習していたピアニストの方とは全然違ったようで
ピアノが入ることでどんどん気分が乗ってきてくれたみたいでした。
彼女の表情からも、ほんとに楽しかったんだって素直に喜んでもらえたことが伝わってきて、
そんな風に感じてもらえると
私も本当に嬉しいです!!
その時演奏したのは
ロミジュリの超人気アリア《Je veux vivre》
一見簡単な譜面。
単純な楽譜に見える中で
どれだけワルツのリズムをオシャレに弾けるか
オケ伴奏をyou tubeでとにかく見て聞いて見て聞いて
2拍目、3拍目の弦楽器の遊びの感じを会得してやるー!!
と、いつもこの曲をやる度にチャレンジ精神をもって取り組んでます。
オケ伴の映像を見ていると
とにかく演奏者が内側から音楽を楽しでいる様子が羨ましくて、
この曲を演奏するときには
私もソリストもそんな感覚を持って共演できたらいいなと思っていたので
今回の彼女の言葉はほんとに嬉しかったです^_^
私にとって音楽は楽しみでもあるけど
仕事でもあると思っているので
常にビジネス視点が入ってきます
仕事とは、
求められたものに対してどれだけ結果を出せるか
演奏家の場合、
いかにお客様に満足してもらえるか
が、仕事の成果になるので
聴衆が聞けて良かったと思える演奏をすることが
最低限の責任と目的だと思っています。
(あくまで私の視点というのをご了承いただきたいです…!)
でも今日の一件で思ったこと、
共演者もお客様の1人なんだよね
一緒に演奏をしていたって
私の音楽を聴いて
彼女のように楽しいと喜んでくれる共演者は
大切なお客様
その共演者が満足できるようなピアノを提供できるように
これからも努力を続けようと
また気持ちを高く持てる出来事でした
音楽家を目指す若い彼女から
大切なこと教えてもらえました^_^
感謝